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望まれるフレキシブルな生産体制ロジスティクスからSCMに展開する欠品の減少により売上ロスの防止が可能に無意味な生産、売れ残り品の処分損等の回避が可能に無意味な在庫移動の排除等により必要最小限の物流に市場が必要とする商品を「いつ、いくつ作るか」が大きなポイントである。
市場の販売動向を踏まえた生産をするということは、市場動向の変化に生産が柔軟に対応できることが前提となる。
逆にいえば、いくら販売動向に関する情報が取れても、それが作り方に敏感に反映されなければ意味がないのである。
ロジスティクスにおいては生産効率よりも市場が必要とするものだけを作ることが優先される。
これが絶対の原則である。
いくら安く作っても売れ残ったのでは結局、生産コストは高くなってしまうという考えがベースにある。
この必要とするものだけを作るという原則を貫徹するためには、「まとめて作れば安くなる」というこれまでの常識を破壊することが必要である。
ツンュフローの富このように、ロジスティクスの実現は、ひとえに生産技術にかかっている。
その意味で、ロジスティクスを志向したい物流サイドからも生産技術への期待は大きい。
市場が必要とする商品を必要なときに必要なだけ、しかも同じコストで作るという地道な技術が需要と供給のミスマッチによる大きな無駄を排除することになるのである。
このような柔軟な生産方式が確立されれば、市場の販売動向に合わせて物流センターに在庫を配置し、必要なものだけを工場倉庫から補充し、補充されたものだけを生産するという「補充の連鎖」が構築される。
つまり、「いくつ作っても同じ原価」という生産方式を構築する必要があるのである。
いくつ作っても原価が同じだからこそ、市場動向への柔軟な対応が可能になるわけである。
最近の「セル生産方式」の拡大に象徴されるように、これまでの常識は徐に過去のものになりつつあるが、いまだに少量生産はコスト高になると難色を示す企業も少なくない。
このような企業においては、当然のことながら、ロジスティクスという点で遅れを取ることになる。
ロジスティクスで遅れを取るということはロジスティクスにより得られるメリットを享受できないということであり、企業間競争において大きなハンディを負うことになる。
生産技術革新への期待ロジスティクスからSCMに展開するさらに、この連鎖が生産に合わせた原材料・部品の調達という形でつながれば、ロジスティクスは完成する。
つまり、市場の販売動向を起動情報にした流通段階の在庫配置から原材料・部品の調達までのサプライチェーンがロジスティクスという視点からマネジメントされるわけであり、最もローコストな供給システムが実現きれることになる。
ロジスティクスもそれをサプライチェーンに展開したSCMも実現可能性という点から突き詰めれば生産技術に至るわけであり、さらなる技術革新への期待は大きい。
ロジスティクスからサプライチエーン・マネジメントへの展開ここ数年、サプライチェーン・マネジメント(以下SCMと略称する)という言葉が氾濫している。
長引く不況の中で、競争力を強化し、「勝ち組」に入るための新たなマネジメント概念として注目されているためである。
サプライチェーンは、日本語では「供給連鎖」と訳される。
市場に商品を供給するために行われるさまざまな業務のつながりをいう。
消費財でいえば、それらの業務はメーカー、卸売業者、小売業者など多くの企業によって分担されている。
その意味で、サプライチェーンは供給活動にかかわる「企業連鎖」といえる。
このサプライチェーン自体は何も新しい概念ではない。
消費者に商品が供給されるためにはサプライチェーンが不可欠であり、昔から存在しているものである。
サプライチエーン・マネジメントとは何かロジスティクスからSCMに展開するISCMが目指すものとは何か?ここで最適化という言葉を使っているが、供給活動における最適化とは、市場における販売動向に供給活動を同期化させることに他ならない。
つまり、市場における販売動向の変化を素早く把握し、供給活動に反映させることである。
それをサプライチェーン全体で実現させることにより、需要と供給のギャップにより生まれる欠品や過剰在庫の発生を徹底的に排除しようというのがSCMである。
ここで改めてSCMを定義してみれば「サプライチェーン・マネジメントとは、市場における販売動向に供給活動を適合させることにより在庫の適正化を図り、ローコストの供給体制を実現することを目的に行われるサプライチェーンを対象としたマネジメントである」ということになる。
それでは、なぜ改めてSCMが注目されるのであろうか。
それが注目されるのは、サプライチェーンそのものをマネジメントするという点にある。
これまでサプライチェーンにおけるマネジメントは、それを構成している企業それぞれによって行われてきた。
サプライチェーンにおいて各企業が担っている業務についてそれぞれの企業自身によってマネジメントされていたのである。
当然のことながら、このような企業ごとの管理は、サプライチェーンという視点では「個別管理」の域を出ない。
各企業によっていくら最適な業務運営が確保されたとしても、それは個別最適であり、サプライチェーン全体で見ると多くの無駄が存在することは避けらない。
これらの無駄を排除し、サプライチェーン全体での最適化を求める考え方がSSCMは、市場における販売動向の変化に素早く対応するためのマネジメントであると述べたが、これはロジスティクスと同じマネジメント概念である。
それでは、SCMとロジスティクスとはどのような関係になるのであろうか。
すでに述べたように、ロジスティクスは、企業の物流センターからの出荷、在庫動向に関する情報をロジスティクス担当部門が統合的に把握し、その情報をベースに供給活動を行うという形になる。
具体的には、市場が必要とする在庫品目を必要とする量だけ各物流センターに補充すると同時に、必要とする在庫を補充生産させるということである。
つまり、ロジスティクスは、自社の物流センターから顧客への出荷情報をベースに自社の供給活動を市場に同期化させるためのマネジメントである。
それでは、SCMとは何か。
すでに述べたように、卸売業者や小売段階の出荷・販売情報をベースに、サプライチェーンにおいてロジスティクスを展開するマネジメントをいう。
たとえばメーカーが卸売業者と出荷情報を共有し、自社の物流センターまでではなく、卸売業者の物流センターまでの在庫配置、その補充を行うことになれば、サプライチェーンを対象にしたマネジメントであり、SCMである。
メーカーあるいは卸売業者が小売のPOS情報をベースに小売の流通センターあるいは小売店頭の棚までの在庫配置と補充を担うことになれば、これがSCMである。
つまり、ロジスティクスというマネジメントを自社内で行うか、サプライチェーンの範囲まで展開するかの違いがあるだけである。
範囲が違うだけでロジスティクスには違いが前述したように、サプライチェーン自体は昔から存在した。
それがないと生産したものを消費者に販売することができないからである。
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